【編集委員からひとこと】
この本は、当クラブの30周年記念誌として位置付け、会員たちが1年以上前から準備を進めてきました。働く女性を取り巻く課題について今日的なテーマを扱い、会
員それぞれが執筆者となって自身の職業観やメッセージを綴っています。
全編を通じたテーマは「女性にとって仕事を続ける意味とは何か」という問題意識です。欧米に比べ、特に出産・育児期にある女性の離職率が高い日本において、女性
の継続就業は重要課題の一つです。そのためにも、仕事を続けることの意味を女性自身が前向きにとらえられるよう、さまざまな“迷い”について一緒に考えてみようというのがねらいです。
もちろん、対象は子育て期の女性に限りません。人生経験を積んだ世代の女性にも働き続けるうえでのさまざまな思いがあるでしょうし、ぜひ男性にも読んでいただきたい一冊です。
また、タイトル『今日、仕事でため息をついたあなたへ、、、』の末尾にある三つの読点について「なんだろう?」と思う方もいらっしゃることでしょう(笑)。実は
これ、出版社を交えたタイトル考案時の偶然の産物です(笑)。三つの読点は、例えば時間的・時代的連続性、社会における価値観の変化、あるいは仕事を通じてステッ
プアップを願う女性たちの思いなど、読み手によってさまざまにイメージを膨らませていただけると思います。
(編集委員・加賀千登世)